日本脳卒中協会会報 JSA News
日本脳卒中協会では、1年に4回会報を発行し、会員の皆さまに配布しています。
JSA News No.63 2020年11月30日発行
- 巻頭言 「四半世紀に亘る日本脳卒中協会における活動」
日本脳卒中協会常務理事 熊本市民病院 首席診療部長・脳神経内科科長 橋本洋一郎 - 特集:循環器病対策推進基本計画
日本脳卒中協会の念願の「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」(脳卒中・循環器病対策基本法)が、2018年12月10日に国会で成立、12月14日に公布(平成30年法律第105号)、2019年12月1日に施行されました。2020年1月17日に第1回循環器病対策推進協議会が開催され、7月16日の第5回で循環器病対策推進基本計画が示され、パブリックコメント等を経て、10月27日に循環器病対策基本計画が閣議決定されました。今後、都道府県の循環器病対策推進計画の策定へと進みます。今回の特集では対策基本法の成立や推進基本計画の立案に関与された方々に循環器病対策推進基本計画について述べていただきました。
- 「日本脳卒中協会の立場から」日本脳卒中協会 理事長 峰松一夫
- 「「循環器病対策推進基本計画」に基づくこれからの脳卒中医療〜日本脳卒中学会の立場から」日本脳卒中学会 理事長 宮本 享 先生
- 「日本循環器学会の立場から」日本循環器学会 代表理事 平田健一先生
- 「日本医師会の立場から」日本医師会 常任理事 羽鳥 裕先生
- 「国立循環器病研究センターの立場から」国立循環器病研究センター 理事長 小川 久雄 先生
- 「脳卒中患者の立場から」日本脳卒中協会 副理事長 川勝弘之氏
- 最近の脳卒中統計データ
「一次脳卒中センター」熊本市民病院 橋本洋一郎先生 - 学会報告
- 日本リハビリテーション医学会学術総会 島田洋一先生
- 日本言語聴覚学会 草野義尊先生
- 日本作業療法学会 石川隆志先生
- 日本脳卒中学会学術集会 塩川芳昭先生
- 日本脳卒中の外科学会学術集会 中瀬裕之先生
- 支部だより
- 山梨県支部 支部長 木内博之先生(山梨大学脳神経外科)
- 群馬県支部 支部長 朝倉健先生(前橋赤十字病院 脳神経外科)
- 神奈川県支部 支部長 長谷川泰弘先生(聖マリアンナ医科大学)
- 富山県支部 支部長 黒田敏先生(富山大学脳神経外科)
- 世界脳卒中デーの赤い福岡タワーへの想い
JSA News No.62 2020年8月31日発行
- 巻頭言 「晴れには晴れの、雨には雨の」
岩手医科大学看護学部特任教授 日本看護協会副会長 日本脳卒中協会理事 秋山智弥 - 特集:新型コロナウイルス感染症と脳卒中
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の急増は、世界の各国で脳卒中救急医療に対して重大な影響を及ぼしています。現在先進国で行われている脳卒中救急医療では、発症から治療までの時間を如何に短縮するかが課題とされていますが、COVID-19への対応は、発症から治療開始までの時間の延長をきたす要因となります。すなわち、診療制限が施行されている地域での医療機関の選択に要する時間は、発症から来院までの時間延長につながり、来院後のCOVID-19に関連する術前検査のための時間は、来院から治療開始までの時間の延長につながります。そして、発症から治療開始までの時間の延長は治療成績の悪化要因となります。本特集では、こうした要因を含めて、第一線の医療機関で日夜脳卒中診療に従事する先生方に、COVID-19流行期の脳卒中救急医療の現状について報告していただきます。
- 「脳卒中患者は重症化しやすいのか?」筑波大学附属病院脳卒中科 早川幹人先生
- 「新型コロナウイルス感染症は脳卒中を起こすのか?」熊本市民病院脳神経内科 和田邦泰先生
- 「わが国と海外のCOVID-19による脳卒中診療の現状」神戸市立医療センター中央市民病院脳神経外科 今村博敏先生
- 「Protected Code Stroke」神戸市立医療センター中央市民病院脳神経内科 尾原信行先生
- 「市民の方々、脳卒中患者さんにお伝えしたいこと」杏林大学医学部脳卒中医学教室 天野達雄先生
- ミニ特集:患者家族調査から見えてきた脳卒中患者家族支援の課題─脳卒中患者・家族は何に困り、何を求めているのか?─
慶應義塾大学健康マネジメント研究科、環境情報学部教授 秋山美紀先生
日本脳卒中協会副事務局長、回復期リハビリテーション病棟協会理事 藤井由記代先生 - 最近の脳卒中統計データ「COVID-19による脳卒中救急医療への影響に関する緊急アンケート調査」杏林大学脳卒中医学 平野照之先生
- 支部だより
- 長崎県支部 支部長 辻野彰先生(長崎大学脳卒中センター)
- 熊本県支部 支部長 橋本洋一郎先生(熊本市民病院脳神経内科)
- 佐賀県支部 支部長 増岡淳先生(佐賀大学脳神経外科)
- 岩手県支部 支部長 板橋亮先生(岩手医科大学附属病院脳卒中センター)
JSA News No.61 2020年4月20日発行
- 巻頭言 「超高齢社会を生きる」医療ジャーナリスト 日本脳卒中協会理事 岩石隆光
- 特集:企業との協同事業
公益社団法人日本脳卒中協会の活動において企業との協同事業も大きな役割を担っています。現在9社による11事業が展開されています。市民向け資材作成、医師向けの資材やスライドの作成などとともに、各地での講演会や市民公開講座、脳卒中啓発イベント、テレビ放送、展示、提言などが開催されています。支部との協同事業も全国で展開されています。特集としてこの1年間で行われた9件の協同事業について報告いただきます。
- 「患者さんのための新型コロナウイルス情報」
自治医科大学内科学講座神経内科学部門主任教授 藤本茂先生 - 支部だより
- 愛媛県支部 支部長 國枝武治先生(愛媛大学脳神経外科)
- 徳島県支部 支部長 髙木康志先生(徳島大学病院 脳神経外科)
- 香川県支部 支部長 田宮隆先生(香川大学脳神経外科)
- 高知県支部 支部長 上羽哲也先生(高知大学脳神経外科)
JSA News No.60 2020年2月20日発行
- 巻頭言 「悲願」から生まれた「希望」と「期待」
日本脳卒中協会 常務理事 中山博文 - 特集:脳卒中・循環器病対策基本法の取組について
脳卒中・循環器病対策基本法が2019年12月1日に施行されました。予防から急性期・回復期・維持期の医療・福祉・療養、さらに両立支援として社会復帰を目指した包括的な脳卒中に対する対策が盛り込まれています。
今回の特集では、基本的施策について解説しています。基本法はまだ具体的な内容は定められていませんので、その骨子を理解いただき、医療従事者ばかりでなく、患者・家族から国に要望を提出していくことが大切です。これから国が策定していく対策推進基本計画によって、脳卒中診療が大きく変わることが期待されます。- 「啓発・広報・予防の展望について」日本脳卒中協会専務理事 中山博文先生
- 「救急の展望について」大阪医療センター 山上宏先生
- 「医療体制整備の展望について」東京慈恵会医科大学/日本脳卒中協会東京都支部 井口保之先生
- 「患者・家族支援の展望について」日本脳卒中協会常務理事/獨協医科大学病院 竹川英宏先生
- 「医療福祉の連携の展望について」自治医科大学/日本脳卒中協会栃木県支部 藤本茂先生
- 「多職種人材育成の展望について」岩手医科大学/日本脳卒中協会岩手県支部 板橋亮先生
- 「登録事業の展望について」国立循環器病センター 古賀政利先生
- 「研究促進の展望について」杏林大学/日本脳卒中協会東京都支部 平野照之先生
- 「猛暑の夏、『あうねっと』で脱水・熱中症と脳梗塞のお話」
武蔵野大学 大和田信行氏 - 支部だより
- 山口県支部 支部長 鈴木倫保先生(山口大学脳神経外科)
- 広島県支部 支部長 栗栖薫先生(広島大学脳神経外科)
- 島根県支部 副支部長 木谷光博先生(益田赤十字病院脳神経内科)
- 鳥取県支部 副支部長 坂本誠先生(鳥取大学脳神経外科)
- 最近の脳卒中統計データ:2020年の脳卒中センター
熊本市民病院脳神経内科/日本脳卒中協会熊本県支部 橋本洋一郎先生
JSA News No.59 2019年12月20日発行
- 巻頭言 「文殊の知恵」日本脳卒中協会 理事 川勝弘之
- 特集:患者・家族から見た脳卒中・循環器病対策基本法
2018年12月10日、第197臨時国会最終日の深夜、紆余曲折、艱難辛苦を乗り越え、多くの脳卒中関係者が10年余りに長きにわたり運動を重ね続け、一途に我が国の脳卒中の抱える様々な問題、多くの事案の解決を目指した「脳卒中・循環器病対策基本法」が議員立法として国会を通過、成立し、2019年12月1日にこの法律が施行される運びとなりました。
脳卒中患者家族として、大変喜ばしく、今後、脳卒中の予防、治療、そして後遺症をもって第2の人生を日々過ごさねばならない患者・家族に対する行き届いた支援がなされた制度が確立していくものと大きな期待を持っています。- 「誰もが生きやすい社会へ」青森市脳卒中等友の会 奈良久美子氏
- 「命を救われて・・・その後をどう生きるか 失語症患者の維持期の課題」ロコバンド靖子氏(失語症者の家族)
- 「失語症者が安心して暮らせる地域社会を」NPO法人言語障害者の社会参加を支援する会しゃべろーよ 田中昌明氏・加代子氏
- 学会報告
- 第56回日本リハビリテーション医学会学術集会を終えて:第56回日本リハビリテーション医学会学術集会 大会長 道免和久先生
- 第20回日本言語聴覚学会inおおいた開催報告:第20回日本言語聴覚学会 学会長 木村暢夫先生
- シリーズ スピーカーズバンク2:患者家族の立場から 日本失語症協議会 園田尚美氏
- 最近の脳卒中統計データ「脳卒中患者支援プロジェクト患者調査」の速報:慶應義塾大学 秋山美紀先生
- 支部だより
- 岐阜県支部 岐阜県支部長 岩間亨先生(岐阜大学医学部脳神経外科教授)
- 奈良県支部 奈良県支部長 川口正一郎先生(医療法人和幸会阪奈中央病院院長)
- 和歌山県支部 和歌山県支部長 中尾直之先生(和歌山県立医科大学脳神経外科教授)
- 兵庫県支部 兵庫県支部長 坂井信幸先生(神戸市立医療センター中央市民病院脳神経外科)、兵庫県支部副支部長 尾原信行先生(神戸市立医療センター中央市民病院脳神経内科)
JSA News No.58 2019年8月31日発行
- 巻頭言 日本脳卒中協会 理事長 峰松一夫
- 特集 医療者から見た脳卒中・循環器病対策基本法
2018年12月に公布された脳卒中・循環器病基本法によって、これからの脳卒中医療がどのように変わっていくのか、多くの人々が熱い期待を寄せています。本号では「医療者からみた脳卒中・循環器病対策基本法」をテーマとして、日本脳卒中学会、日本循環器学会、日本脳卒中協会のそれぞれの理事長に、今後の活動の展開について伺いました。また脳卒中の治療開発や登録事業などに、最も重要な役割を果たす国立循環器病研究センターの今後の活動、日本高血圧学会の活動についても伺いました。
- 「日本脳卒中学会の活動」日本脳卒中学会 理事長 宮本享 先生
- 「日本循環器学会の活動」日本循環器学会 代表理事 小室一成 先生
- 「日本脳卒中協会の活動」日本脳卒中協会 理事長 峰松一夫
- 「日本高血圧学会の活動」日本高血圧学会 理事 大屋祐輔 先生
- 「国立循環器病研究センターの活動」 国立循環器病研究センター 副院長 豊田一則 先生
- 学会報告
- 第44回 日本脳卒中学会学術集会:第44回日本脳卒中学会学術集会 会長 北川一夫 先生
- 第48回 日本脳卒中の外科学会学術集会:第48回日本脳卒中の外科学会学術集会 会長 岩間亨 先生
- 最近の脳卒中統計データ:脳梗塞の対する血管内治療の全国調査:3年間の推移について
兵庫医科大学脳神経外科学講座 吉村紳一先生、高木俊範先生 - スピーカーズバンクのご紹介:日本脳卒中協会 副事務局長 山本晴子
- 改正健康増進法(受動喫煙防止法)7月1日より医療機関は原則敷地内禁煙
熊本市民病院神経内科 橋本洋一郎 先生
JSA News No.57 2019年4月30日発行
- 巻頭言「くすりは正しく使ってこそくすり」日本薬剤師会副会長 日本脳卒中協会理事 乾英夫
- 特集 企業との協同事業
公益社団法人日本脳卒中協会の活動において企業との協同事業も大きな役割を担っています。現在8社による11事業が展開されています。市民向け資材作成、医師向けの資材やスライドの作成などとともに、各地での講演会や市民公開講座、脳卒中啓発イベント、テレビ放送、展示、提言などが開催されています。支部との協同事業も全国で展開されています。特集としてこの1年間で行われた8の協同事業について報告いただきます。
- 心房細動の早期発見と適切な抗凝固療法の普及を目指す「心房細動による脳卒中を予防するプロジェクト(TASK-AFプロジェクト)」について
バイエル薬品株式会社 マーケットアクセス本部 岸谷健一郎 氏 - 多職種による医療連携を支援し地域の脳卒中診療に貢献する「心房細動患者によける脳梗塞予防に関するかかりつけ医教育事業(Care-AFプロジェクト)」について
バイエル薬品株式会社 マーケットアクセス本部 岸谷健一郎 氏 - 脳卒中地域医療連携事業「SCRUM(スクラム)」
大塚製薬株式会社 医薬営業本部 プロダクトマネージメントグループ プレタール担当 深谷志保 氏 - 「脳卒中プロジェクトと活動報告」
三井住友海上あいおい生命保険株式会社 営業教育企画部 川勝弘之 氏 - 「ストップ!NO卒中プロジェクト」脳卒中予防に関するかかりつけ医教育事業
ファイザー株式会社 宮部佳子氏、岡村健氏 - 「ストップ!NO卒中プロジェクト」
ファイザー株式会社 宮部佳子氏、岡村健氏 - 心房細動患者さんの脳をまもろうプロジェクトと“Think FAST”campaignに対する活動
日本べーリンガーインゲルハイム株式会社 マーケティング本部 山田俊範 氏 - 支援型自動販売機の設置について
サントリービバレッジサービス株式会社 金澤元樹 氏
- 心房細動の早期発見と適切な抗凝固療法の普及を目指す「心房細動による脳卒中を予防するプロジェクト(TASK-AFプロジェクト)」について
JSA News No.56 2019年2月25日発行
- 巻頭言 悲願の「脳卒中・循環器病対策基本法」が成立
日本脳卒中協会 常務理事 山口武典 - 特集 健康寿命の延伸の知恵
100歳を迎えた方に、お祝いとして銀杯を贈る制度が始まった昭和38年当時、対象者はわずか135人でしたが、平成30年度の銀杯の対象者数は3万2241名となり、100歳以上の高齢者は6万9785人と過去最高となっています。まさに「人生100年時代」です。平均寿命と健康寿命との差は、日常生活に制限のある期間を意味しますので、健康寿命を延ばすことはとても大切なこととなります。健康寿命の延伸の知恵を身につけることは、脳卒中の予防や脳卒中後の障害克服にも有用です。今回はこの領域の第一人者の先生方に健康寿命延伸の秘訣をお聞きしましたので、ぜひご参考にしていただければ幸いです。
- 健康寿命延伸のための運動と運動継続のための工夫
埼玉医科大学 保健医療学部 講師 新井智之 先生 - フレイル高齢者の転倒・転落を防ぐ知恵
名古屋大学大学院医学系研究科地域在宅医療学・老年科学 教授 葛谷雅文 先生 - 誤嚥性肺炎防止の知恵
東北大学病院肢体不自由リハビリテーション科 岡崎達馬 先生
東北大学病院肢体不自由リハビリテーション科、東北大学大学院医工学研究科リハビリテーション医工学分野 出江紳一 先生 - 脳梗塞再発を防ぐ知恵
九州大学大学院 医学研究院病態機能内科学 吾郷哲朗 先生
- 健康寿命延伸のための運動と運動継続のための工夫
- 「脳卒中・循環器病基本法 成立にあたって」日本脳卒中協会 理事長 峰松一夫
- 新春ボランティアコンサート:大和田信行氏(国立国際医療研究センター 看護部)