第13回 脳卒中市民シンポジウム
Q&A

Q. 富山県は独り暮らしの高齢者が多く、脳卒中になった時の不安を抱えている人もいます。行政の対策はありますか。

A.富山県の「ふれあいコミュニティ・ケアネット21」は、地域のボランティアが独り暮らしの高齢者など要支援者に、声かけや見守りなどの支援活動をする事業で、昨年度は191地域でとり組みました。また、老人クラブの活動として、独り暮らしの高齢者への訪問などを、約800人で実施しています。医療や介護のサービスとともに、地域で支え合うとり組みが大切だと思います。(宮本氏)

Q. 南砺市民病院は、長い年数をかけて地域医療を構築されてきましたが、地域医療には何が必要ですか。

A.地域医療は、チームリーダーである医者が、病気の診断・治療を目的ではなく手段ととらえ、生活の質、家族のきずな、笑顔といった温かいものを目指さなければなりません。また、視野を広く持ち、他の医療従事者、行政、住民とともに歩むことも大切です。そんな医者を育成すれば、時間はかかるでしょうが地域医療は充実します。(南氏)

Q. 脳卒中の再発予防のための心がけを教えて下さい。

A.一度脳卒中を起こした方は、先ほどお話しした予防の項目で、自分はどれが関与しているかわかるはずです。そこに照準を絞り、かつ他の項目にも気をつけてライフスタイルを見直してください。降圧剤や糖尿病の薬もあるので、必要なら治療しましょう。(峰松氏)

Q. 在宅治療ですが、後遺症があり食事が食べられなくなりました。どうすればいいのでしょう。

A.食事は楽しみでもあり、できる限り自分で食べたいものです。しかし、食べ物が間違って気管に入ると、肺炎の危険があります。まずは飲み込みの様子を造影剤で診る検査や、在宅ならポータブル内視鏡で飲み込みの機能を調べる検査を受け、安全性を見極めましょう。そのうえで、食べ物の形態やとろみ具合、食べる時の姿勢を考えます。リハビリの専門医や言語聴覚士など専門家に相談して、より安全に楽しく食事ができる方法を見つけてください。(里宇氏)