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第1部 特別講演「脳卒中治療の最先端医療」
講演3「手術で治す脳卒中」
これは動脈瘤です。こちらに頸動脈があり、細い血管が枝分かれしていますが、そこにできている動脈瘤です。何年か前、宝金先生と一緒に手術した時の写真です。これは破ける前の動脈瘤ですが、破裂すると、くも膜下出血を起こします。
これは北大病院および札幌市内の病院の先生方が診たくも膜下出血の患者、あわせて400人の方の、入院された後、退院される時の結果です。まったく後遺症がない、あるいは少し後遺症があるけれど日常生活に返れるという方は、おおよそ全体の半数ぐらいで、黒は入院中に死亡された方です。元気になる方の比率は、私が医師になった後、この20年で、だいぶ増えてきたと思いますが、まだまだ難しい病気であることは変わりありません。
動脈瘤の治療に関しては、開頭による動脈瘤のクリッピング術のお話をします。この方は、大きい動脈瘤が二つあります。今にも破けそうな患者さんもいらっしゃいます。壁が非常に薄く、中で血がぐるぐる渦巻いているような方もいらっしゃいます。こういった方を事前に治療しようということになります。手術の利点として、形が複雑な動脈瘤に対しても、いろいろな形で対応できるということがあります。
次は脳梗塞の予防の話です。頸動脈が非常に細くなっている方の場合、動脈硬化の病変から血栓が飛んでしまいます。あるいは細くなり過ぎて脳の血流が減ってしまうことから脳梗塞が起こる可能性があります。そのため内側の内膜を剥離(はくり)して取る「頸動脈内膜剥離術」といったものがあります。
一例ですが、頸動脈、脳に行く方の血管が非常に細くなっています。手術で治すことで、術後はきれいになります。