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第1部 特別講演「脳卒中治療の最先端医療」

講演2「薬で治す脳卒中」

 心原性脳塞栓症のように急に大きな脳梗塞を起こすと、脳が腫れたり、脳梗塞の兆候が出てきます。そういう兆候が全然ないか、わずかしか見られない場合、あるいはあってもごく一部の領域にしか見られない場合は、血栓溶解薬の静注療法を行います。これがアメリカから遅れること9年、先ほど、山口先生がお話しされたように去年の10月から、アルテプラーゼという血栓溶解薬が使われるようになりました。しかし、治療を開始するのが発症後3時間以内でなければならないという、非常に時間に厳しい治療法です。

 また、血栓溶解療法の適用にならなくても、あるいは適用外の患者などは、他の治療法として、抗血栓療法(抗凝固療法、抗血小板療法)があります。もう一つは最近、注目され重視され一般にも認知されるようになった早期のリハビリテーションです。大事をとり過ぎて早期リハビリを行わなければ、筋肉が萎縮(いしゅく)したり、関節が固まってしまい、本格的なリハビリを開始する段階になって効果が上がらなくなることがあります。発症直後からリハビリが必要であると最近、強調されています。

 「Time is Brain!」、これは、脳卒中は時間との闘いであることを意味している、ブレインアタックキャンペーンの標語です。