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第2部 パネルディスカッション 広い北海道の脳卒中救急を考える
パネリスト 高橋 功
ヘリが患者を収容し、飛び立って、病院まで行く時間と救急車が患者を収容し、病院まで行く時間を比較しました。救急車の方は夜間に当院に搬送された患者の平均搬送時間を取りました。岩内町で救急車搬送は76分、ヘリだと22分で54分の短縮効果があります。寿都町からだと救急車で平均115分ですから、天候によっては2時間を超えることもあり、ヘリによる時間短縮はかなりあります。発症からの時間となると、いろいろな要素がからみますが、同じ時間であれば、ドクターヘリは医師と看護師が現場に行きますから、メリットがあるのは間違いありません。
全体を考えると、北海道において距離が長い場合、搬送時間を短縮し、早期に初期治療を開始するには、搬送システムとしてドクターヘリは必要不可欠であると我々は考えています。1年間で脳卒中患者は19例と、まだ症例は少ないですが、今後増えると予想されます。
市民への啓蒙、医師への啓蒙、搬送システムの整備、ドクターヘリの早期複数配備、専門医の適正配置、これらは、すべての救急の課題ですが、整備をしなければ北海道の遠隔地の脳卒中救急は良くならないと考えます。
道央圏以外にも、あと四つぐらいのエリアをカバーするヘリが必要です。地方の脳卒中を含めた救急医療は、医師の引き揚げなど、いろいろな問題があり、救急隊の切実な声が聞こえます。ドクターヘリはそれを解決するための手段であることは、間違いありません。これを機に2機目、3機目を、行政に考えていただきたいと思います。以上です。