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第2部 パネルディスカッション 広い北海道の脳卒中救急を考える
パネリスト 高橋 功
具体的な運用システムは、例えば「脳卒中の患者が発生したから来てほしい」というときに、119番を通し現場に行くまでの間、あるいは現場に行ってから、消防が判断し、ドクターヘリを要請します。当院の通信センターのホットラインが鳴ると出動指令が出て、我々がヘリポートに向かい出動します。現場で患者さんを治療し、重症であれば救命救急センターなどに搬送します。
現在使っているドクターヘリは人工呼吸器、除細動器、携帯用超音波エコーなども装備しているので、ちょっとした外科手術も救急現場で行います。
ドクターヘリは消防防災ヘリと違い、条件さえ整えば、どんなところにも降りられます。学校のグラウンド、一般駐車場の片隅、消防本部前の空き地、道路脇の原っぱ、スキー場のゲレンデ、休耕田などにも降りることが可能です。
問題となるのは、北海道の広さです。北海道が策定している道央圏は全道人口の60%、面積は東京23区の約40倍の広さがあり、90市町村、37消防本部を含み、このエリアをドクターヘリはカバーしなければなりません。直線距離150キロメートルを超えても届かない地域があります。他地域のドクターヘリは、通常、50キロメートルから70キロメートルをカバーしていますから、それと比べても非常に広い範囲で活動していると言えます。
ドクターへリの利点は医師、看護師の出前をすることと、要請から基地を離陸するまでの時間は3分30秒といったように短時間であることです。そして現場に行くまでの間に、患者の情報を集めることを行っています。