ホーム > パネリスト齋藤孝次
1 | 2 | 3 | 4

第2部 パネルディスカッション 広い北海道の脳卒中救急を考える

パネリスト 齋藤孝次

クリックで、拡大画像をご覧いただけます  病診連携と搬入時間ですが、地元から直接搬入だと短く、1施設、2施設と仲介する医療機関が増えると、私どもの病院への搬入時間が長くなってきます。私どもは釧根地域の脳卒中の大体8割の患者を診させていただいていますが、途中に他の医療機関を経由してくると早い時間に入ってこられなくなります。

クリックで、拡大画像をご覧いただけます  治療医療機関までの時間は、くも膜下出血、脳出血は比較的早い時間にいらっしゃいます。脳梗塞は早い時間に来る方もいらっしゃれば遅い方もあります。病気の重症度の影響が非常に大きく、「軽いから様子を見よう」といったことがあるようです。

クリックで、拡大画像をご覧いただけます  疾患別治療選択は、くも膜下出血のほとんどの患者が、手術か血管内治療です。内科的な治療は15人、約20%いらっしゃいますが、あまりにも重症過ぎて手術の適用にならず、なすすべもなく死亡する患者が、ここに入ります。

 脳出血の外科的手術は開頭手術など。あとはほとんど内科的治療になります。脳梗塞は、ほとんどが内科的治療になり、バイパスの手術と血管内治療のケースもあります。脳梗塞の場合、バイパス手術や血管内治療で血行を再建する手術は、3時間以内とか6時間以内と言われていますが、私たちは6時間以内で、いろいろ検査し血行再建術の適応を決めています。

クリックで、拡大画像をご覧いただけます  搬入時間と重症度について、重症なほど早く受診するという結果になっています(注)。遅く搬入される方は割合、軽症ということになります。(注:JSSは数字が大きいほど重症)

クリックで、拡大画像をご覧いただけます  脳梗塞の場合、血栓溶解術や血管内手術を行った人は割と予後が良いです。内科的治療を行った方には、ばらつきがあります。外科的血行再建術も割と予後が良いです。早期受診すれば良くなるチャンスがあるので「おかしいな」と思ったら、まず専門医のところに行くことが大切です。