第16回循環器病チャリティーゴルフ講演会

 

−もくじ−

  まえがき

   講演


今、脳卒中を考える

国立循環器病センター名誉総長
日本脳卒中協会会長

山 口 武 典

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 日本でも臨床試験を行いましたがパテントの関係で、現在のところまだ認可されていません。でも、日本での別の試験も終わりましたのでまもなく認められるものと期待しています。

 これは日本で治験を行った時の血管撮影ですが(スライド9)、大きな血管が完全に詰まっているのがお分かりかと思います(スライド9、左)。この方は右の完全な片麻痺と言語障害、言葉が全くでないという状態でしたが、点滴を始めて30分ぐらい経ったときに、右の手足をごそごそ動かしてしゃべり始めました。これは詰まったところが開通したのかなと思って、丁度1時間後にもう一度血管撮影をしました。完全に通っています(スライド9、右)。この様な事がうまく起これば偽薬では100人中20人しか非常によくなる人はいないのに、t-PAという薬を発症3時間以内に使いますと31人、つまり良くなる人が5割増えるといえます。アメリカでは大々的なキャンペーンを行い、患者さんが少しでも早く受診するように「Stroke is an emergency、脳卒中は緊急疾患です」というキャッチフレーズで大々的なキャンペーンが行われています。

 それでは日本では患者さんは脳卒中が起こって何時間目くらいに病院を訪れているか?これは1999〜2000年の丸1年間に厚生科学研究費で私たちが行った全国156施設の調査結果ですが、 3時間までに入院した方は37%でした。本来ならば全ての患者さんが3時間以内に受診されなければならないなと思っています(スライド10)。

これを少しでも増やすためにはどうしたら良いかという事ですが、それは一般の方々に脳卒中の症状を知っておいて頂くことです。脳卒中で最もよく見られるのが、身体の半身の麻痺です。同時に半身の感覚が鈍くなる、呂律が回らなくなる、この3つが最も多い症状です。それ以外に例えば、右利きの方で左の脳に大きな障害が起こりますと言葉が出てこない、失語症という状態になります。脳の後ろの方がやられますと、同名半盲と言いまして片方の視野だけが完全に見えなくなる。脳幹や小脳ですと、物が2つに見えるとか、力はあるのに立てない、歩けない、手足が思うように動かない等の症状が出てきまして、最もひどい時は意識障害が出てきます。

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▼スライド9

スライド10


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