第16回循環器病チャリティーゴルフ講演会

 

−もくじ−

  まえがき

   講演


今、脳卒中を考える

国立循環器病センター名誉総長
日本脳卒中協会会長

山 口 武 典

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 MRA(磁気共鳴血管像)というのは、血管に管を入れるわけではなく、黙って寝ていれば詰まった血管がはっきり見える(スライド7、右)。超音波検査ですと、首の部分の動脈が狭くなっているのが全く痛みなしに診断できます。これをカラーで見ますと血の流れた部分だけが色がついています(スライド7、左)。この検査はベッドサイドでできます。首にゼリーを付けて専門家が探触子を動かすだけです。昔のように痛みなどが全くなく、脳の中も血管も分かる、頭蓋骨の中の血管も最近では見えるようになってきました。

 治療はどうするかといいますと、神経細胞が死なないうちに血栓を溶かしてしまう。血栓を溶かすのは何時間以内かといいますと、心臓の場合は6時間以内ですが、脳の神経細胞は3時間しかもちません。脳の重さは体重の2%ぐらいですが、血液は、10数パーセント流れていますし、酸素は20%以上を消費しています。逆に言いますと、血の流れが悪い事に対して非常に弱い。その為に時間が3時間以内ということになってまいります。治療によってどういうことが起こるかを、ここに血管の漫画を描いてお示しします(スライド8)。このように動脈硬化があって狭くなってきますと、その部分に血栓が出来ます。そこで、血栓によって詰まった時に血栓を溶かす薬を静脈注射しますと、血栓はばらばらになって先の方に流れて行きますので血流は回復するわけです。3時間以内にこの様な事が起こると細胞が生き延びて症状が回復します。

 日本でも臨床試験を行いましたがパテントの関係で、現在のところまだ認可されていません。でも、日本での別の試験も終わりましたのでまもなく認められるものと期待しています。

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▼スライド7

スライド8


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